昔と今では七五三の儀式が違うということはご存じでしょうか。
また、今の七五三も数年で形を変えています。
今回は、今の七五三はどのように行われているのか、昔の七五三はどのように行われていたのかをご説明します。
今の七五三についてご説明します!
七五三では、何をしたことが印象に残っているでしょうか。
実は、数年で七五三のメインが変わってきています。
ここでは、今の七五三はどのようなことをするのか、親の気持ちの今と昔の変化についてご説明します。
七五三は従来、神社にお参りをすることが一般的でした。
しかし、今の七五三はメインイベントは写真撮影で、場所も神社が定番ということもなくなってきています。
メインイベントが写真撮影になっている理由は何なのでしょうか。
従来の七五三は神社にお参りをして、お祓いをすることがメインのため、写真は撮るとしても、それがメインではありませんでした。
しかし、今では七五三にお子さんが普段とは違う服を着ていることから、写真撮影がメインだという方が増えています。
そのため、七五三のシーズンである11月よりも前に衣装をレンタルして撮影をする前撮りをする方も、増えています。
前撮りは、11月に予定が空いていない方や、人気の衣装を早くレンタルしたいと思っている親後さんにとっては良い選択肢なのではないでしょうか。
また、七五三を神社で行う方以外に、ホテルで行う方もいらっしゃいます。
ホテルで七五三をどのように行うのか疑問な方がいると思いますので、ご説明します。
例えば、自分の家族以外に歳の近い親族がいる場合は、ホテルで披露宴形式を取ることによって、親族全員でお祝いする場合があります。
七五三を披露宴形式で行うことで、写真を撮る機会が多くなり、お色直しをすることもできるためこのような選択肢もおすすめできます。
このように今と昔で七五三の祝い方は違いますが、親御さんがお子さんにとって祝いたいという気持ちに変わりがないことが分かります。
そのため、どのような形式であってもすてきな七五三にはなるでしょう。
昔の七五三についてご説明します!
今の七五三が数年で変わってきているという内容をご説明しましたが、昔の七五三とはどのような行事だったのでしょうか。
ここでは、昔の七五三についてご説明していきます。
七五三という風習が始まったのは、室町時代とされていて、初めは宮中にいる上の身分の儀式でした。
それが、江戸時代のころまでに庶民へと広がっていきました。
そのため、今の七五三の基は、江戸時代に完成された風習だと分かります。
江戸時代の頃に、七五三は3歳から7歳の間に、女の子は3歳と7歳で2回、男の子は3歳と5歳のときに子供の成長や健康を祈り、厄払いを行う儀式が確立されました。
しかし、なぜ3歳から7歳の間に2回も行事が行われているのかについては疑問が残ります。
以下、なぜ短い間でこの儀式が2回行われるのかについてご説明します。
七五三ができた当初は、今よりも医療技術が発達しておらず、乳幼児の死亡率が今よりもはるかに高い状況でした。
そのため、子供は7歳まで神様から授けられた神だと考えられていて、その間に健康に育ってほしいという願いから七五三という風習が生まれました。
また、昔の七五三では3歳・5歳・7歳でする儀式が決まっていました。
それについては以下の通りになります。
・3歳で、男女ともに髪を伸ばし始める
・5歳で、男の子が大人への第1歩として袴をはく
・7歳で、女の子が初めて帯を結ぶ
このように、3歳から7歳の間で成長の節目に大人へなるための儀式を行い、お祝いするということを行っていました。
千歳飴に込められた願いは今も昔も変わりません!
七五三の際に、千歳飴をもらったという経験がある方は多いのではないでしょうか。
ここでは、七五三のときになぜ千歳飴をもらうのか、どのような思いが込められているのかについてご説明します。
この千歳飴が作られたのは江戸時代の頃です。
千歳飴の作り方としては、白砂糖を練り固めて作った飴を細長くして、それを紅と白でそれぞれ染めます。
このように作った飴を鶴や亀といった長寿の生物、松竹梅の縁起の良い絵柄が書かれた袋に入れることで七五三でよく見かける千歳飴が完成します。
この千歳飴は、紅白で色付けしたり、長寿の生物が書いてあったりすることにより、お子さんが元気に、長生きするようにという思いが込められています。
今と昔とでは、千歳飴の外観は少し変わっていますが、千歳飴に込められている思いは変わらないものです。
ぜひ、千歳飴をもらったお子さんにはこの思いと自分がお子さんに思っている願いを伝えてみると良いでしょう。
まとめ
昔の七五三の内容を知って驚いた方や、今の七五三の内容を知って驚いた方がいるでしょう。
しかし、七五三がどのような形であったとしても、お子さんの成長や健康を祝ったり願ったりしたいということは変わっていません。
本記事が七五三を行う方の参考になれば幸いです。