振袖は、成人式に女性が身に纏う、日本の伝統的な美しさと華やかさを象徴する服装です。
成人式を迎える皆さんは、振袖で自分らしさを表現したいと思っているのではないでしょうか。
中でも、振袖の帯結びは振袖の装いをさらに個性的なものにします。
そこで今回は、振袖の帯結びの基本からトレンドまでを幅広く紹介します。
振袖の帯の結び方は大きく3種類！
振袖帯結びには、お太鼓系、文庫系、立て矢系の3種類が基本とされています。
それぞれの結び方は、振袖の華やかさと伝統を象徴しています。
お太鼓系
お太鼓系の帯結びは、振袖の帯結びの中でも最もポピュラーなスタイルです。
この結び方は、背中に大きなリボンのような形を作り出し、華やかな装いを演出できます。
お太鼓系の帯結びは、着物の美しさを引き立てるだけでなく、着崩れにくいという実用性も兼ね備えています。
長時間のイベントである成人式でも快適に過ごせますよ。
文庫系
文庫系の帯結びは、左右に羽根が垂れるフォルムが特徴です。
江戸時代から親しまれている伝統的な結び方で、凛とした雰囲気を持ちながら、リボンや蝶々のような可愛らしさを加えられます。
羽根の枚数や大きさを変えることで、さまざまなアレンジが可能です。
立て矢系
立て矢系の帯結びは、斜めにした蝶々結びのようなボリューム感があります。
「矢」に見立てた斜めの羽根が特徴で、凛とした印象を与えます。
高身長の方にもおすすめで、後ろ姿にボリュームを持たせられるのが特徴です。
成人式におすすめな振袖の帯の結び方
成人式にふさわしい振袖の帯結びは、その年のトレンドにも左右されますが、特にリボン結び・花結び・ふくら雀・胡蝶の舞・巾着結びがおすすめです。
これらの結び方は、伝統的な技法に現代的なセンスを取り入れたもので、若い女性たちの自分らしさと特別感を引き立てます。
1:リボン結び
リボン結びは、複数の羽根をリボンに見立てた結び方で、とても可愛らしい印象を与えます。
トレンド感のある振袖や、レースのディテールが施された振袖にぴったりです。
特に、赤系の帯を選ぶことで、さらに華やかさが増します。
2:花結び
花結びは、文庫結びをベースにして、小さなひだを重ねて花びらのようにした結び方です。
バラや椿など、さまざまな花をイメージしてアレンジすることが可能で、振袖に花があしらわれている場合は、それに合わせた結び方にすると統一感が出ます。
3:ふくら雀
ふくら雀は、お太鼓結びをベースにした結び方で、小さな羽根を作ることが特徴です。
カジュアルながらも、縁起の良いデザインが成人式にぴったりです。
特に、お太鼓の部分に柄が出るような帯を選ぶと、より一層華やかな印象を演出できます。
4:胡蝶の舞
胡蝶の舞は、リボン結びを重ねて飛んでいる蝶を連想させる結び方です。
リボンが複数できることから、非常に華やかで、明るい雰囲気を演出できます。
振袖に蝶があしらわれている場合、統一感が出てより美しい仕上がりにできます。
5:巾着結び
巾着結びは、背中部分に小さな羽根と巾着を作る結び方で、可愛らしい印象を与えます。
特に、古典柄の振袖に合わせやすく、レトロな雰囲気を演出できます。
これらの帯結びは、成人式の振袖に華やかさと特別感をもたらし、若い女性たちの美しさを一層引き立てます。
成人式の振袖にNGな帯の結び方はある？
成人式の振袖には、避けるべき帯の結び方があります。
一重太鼓結び、銀座結び、角だし結びなどは、成人式の振袖には不向きとされています。
これらの結び方は、カジュアルな着物や普段着用の着物にはふさわしいものの、振袖の格に合わないため、避けるのがおすすめです。
1:一重太鼓結び
一重太鼓結びは、カジュアルな着物の結び方であり、成人式のようなフォーマルな場では相応しくありません。
成人式の振袖は、一生に一度の特別な装いであるため、より華やかで格式の高い帯結びを選ぶことがおすすめです。
2:銀座結び
銀座結びは、結ばずにねじるだけの少し崩した結び方で、カジュアルな印象を与えます。
この結び方は、小紋や紬などの普段着用の着物に適していますが、成人式の振袖には不向きです。
成人式では、より伝統的で格式の高い帯結びを選ぶことが望ましいです。
3:角だし結び
角だし結びは、文庫結びよりも大人っぽい雰囲気を出せる結び方ですが、普段着とされる着物に使われるため、振袖には合いません。
成人式の振袖は、一生に一度の特別な日に相応しい装いを目指すため、角だし結びのようなカジュアルな結び方は避けるべきです。
まとめ
成人式の振袖には、帯結びにも格が求められます。
お太鼓系、文庫系、立て矢系などの伝統的で格式の高い結び方を選ぶことで、華やかさと品格を表現できます。
一方で、一重太鼓結び、銀座結び、角だし結びなどのカジュアルな結び方は、成人式の振袖には不向きです。
成人式という特別な日には、伝統とトレンドを融合させた、自分らしさを表現する帯結びを選びましょう。
