成人式で着る振袖の色には意味があるって本当?柄に込められた意味もご紹介します!

振袖 色 意味

成人式は、多くの若者たちが大人の仲間入りを祝う特別な日です。
そんな記念すべき成人式に、多くの女性が身にまとう振袖。
振袖は華やかで綺麗な衣装ですが、ただ美しいだけでなく、深い意味が込められていることをご存知でしょうか。

今回は、振袖の色に込められた意味や、その背景にある歴史的なエピソードを紹介します。
振袖選びを始める方や、振袖選びが思ったよりもうまく進まない方は、ぜひ参考にしてみてください。

振袖の色とその意味

ここでは、成人式で定番のカラーからトレンドカラーまで、それぞれに込められている意味をご紹介します。
振袖選びが難航している方は、色に込められた意味を参考に選んでみてはいかがでしょうか。

赤は、日本の伝統的な色として、お祝いの場面でよく用いられる色です。
赤飯や紅白の幕など、赤色は縁起の良い色として親しまれてきました。
また、赤は太陽の象徴ともされ、太陽神であるアマテラス神を思わせる神聖な色として位置づけられています。
大人への仲間入りを祝う成人式にも、ぴったりですね。

ピンク

ピンクは、若さや優しさを象徴する色として人気があります。
また、感謝や愛を表現する色とも知られており、ピンクと一口にいってもビビッドピンクやパステルピンクなど、さまざまなピンクがあるため20歳を迎える若い女性にも人気です。

緑は、近年の振袖の中でも特に人気が高まっている色の一つです。
平安時代には、高貴な色として宮中での装いに取り入れられていた緑。
現代の振袖においても、緑は平和やバランスを意味する色として選ばれることが多いです。
モダンなものから古典なものまで、デザインによって幅広い印象を与えられる点も、緑色の振袖の魅力的なポイントといえます。

青は、日本の伝統的な染物である藍染めの色として知られています。
また、落ち着きや清潔感を象徴する色としても親しまれているので、大人の始まりを祝う成人式にも最適ですよ。

上記のように色ごとに込められている意味が異なります。
また、与える印象も異なるので、意味と印象を考慮しながらご自身の理想の振袖を選んでくださいね。

振袖の柄とその背景

振袖には色だけでなく、柄にも意味が込められています。

・松竹梅

松竹梅は、日本の伝統的な吉祥文様として知られています。
特に、松は冬でも緑を保ち、竹は寒さにも負けずにまっすぐ伸び、梅は早春に花を咲かせることから、これら3つの植物は縁起が良いとされています。
新しい人生のスタートを祝う意味も込められているので、成人式にもふさわしいです。

・橘

橘は、日本独自の吉祥文様として古くから親しまれてきました。
実のなる橘は、長寿や子宝を象徴する縁起の良い植物として知られています。
お正月の鏡餅の上にみかんをのせるという行いも、この縁起の良さを示しています。
振袖の柄としても、橘は女性の健やかな未来を願う意味が込められているので、縁起の良い成人式にぴったりですよ。

・熨斗

熨斗は、リボンのような形をした吉祥文様として知られています。
もともとは、アワビを乾燥させた「のしあわび」として縁起物として使用されていたものです。
現代でも、ご祝儀袋に添えられる熨斗は、おめでたい場面でのプレゼントや贈り物に欠かせないアイテムとして親しまれています。
振袖の柄としても、熨斗は華やかで流れるようなデザインが特徴で、多くの女性から支持を受けています。

上記のように振袖の柄には、それぞれ違った意味合いが込められています。
縁起の良い柄が多いですが、若干ニュアンスが柄によって異なるため、ご自身の好みに合わせて選んでみてくださいね。

振袖の歴史とその変遷

振袖の歴史を「由来」、「デザイン」、「起源」の3つに分けて解説します。

・由来

振袖は、かつて「長着(ながぎ)」と称され、袖が長い特徴から「振袖」と名づけられました。
鎌倉時代には既に存在していたこの衣装は、当初は幼い男の子や女性が主に着用していました。

・デザイン

振袖の袖のデザインは、熱を外に逃がすための工夫とされています。
18歳を迎えると、袖を短くする「留袖」へと変わるのが一般的でした。
しかし、時代が進むにつれ、18歳を超えた女性も振袖を楽しむようになりました。

・起源

意外なことに、成人式で振袖を着る習慣は第二次世界大戦後から始まりました。
戦後の厳しい時代を乗り越え、新しい時代を迎える若者たちに希望を持たせるためのイベントとして、埼玉県の蕨市で始まったのが成人式の起源です。
それ以前にも、成人を迎える女性が「裳着」という衣装を着る習慣はありましたが、これは高い身分の女性に限られていました。
現代では成人式に振袖を着る文化が浸透していますが、上記のように振袖を成人を祝う儀式で着用するまでにはさまざまな背景があったのです。

まとめ

振袖は、日本の伝統的な衣装として、長い歴史を持っています。
色や柄にはそれぞれ意味が込められ、現代では成人を迎える女性にとって特別な日を彩る大切なアイテムです。
成人式という特別な日に、伝統的な振袖を身にまとうことで、新しい人生の門出を祝いましょう。