振袖を選ぶとき、多くの方がなんとなく自分のお気に入りの色や柄で選んでいます。
しかし、振袖の色や柄も人によって似合ったり、似合わなかったりすることをご存知でしょうか。
自分がお気に入りのものを選ぶのも大事ですが、選び方のポイントもあるため、今回は自分に似合う振袖の選び方について見ていきましょう。
振袖選びの4つのポイント
まずは、自分に似合う振袖の選び方について押さえておくと良い4つのポイントを簡単に紹介します。
身長と体型にあった柄や色を選ぼう
着る人が違えば、同じ振袖であっても与える印象は異なります。
身長の高低差で着物の面積が変わるため、見え方も変わります。
また、色や柄をうまく組み合わせたら体型をスッキリと見せられるでしょう。
詳しくは後述しますが、色選びの際は身長と体型によって似合うものが変わることを確認しておきましょう。
肌の色に合った柄や色を選ぼう
日本人の多くはモンゴロイド(黄色人種)に該当し、肌が黄色がかった人が多いです。
しかし、その中でもイエローベースとブルーベースに分けられ、色黒か色白か変わってきます。
一度自分がどちらに分類されるのかチェックしてみると良いでしょう。
ネグロイド(黒色人種)やコーカソイド(白色人種)であれば似合う色も変わってきますが、今回はモンゴロイドの方に限定して説明します。
自分がなりたいイメージやこだわりをはっきりさせておこう
振袖は非常に多くの種類があるため、現物を見る前にカタログやインターネットでたくさんの画像をみて自分のなりたい姿をイメージしておくと良いでしょう。
こだわりや大事にしたいポイントを決めておくことで、現物を見たときに比較的スムーズに振袖を選べますよ。
迷ったらアドバイスをもらおう
日常であまり着ることのない振袖を選ぶとなると、やはりわからないことも多く迷ってしまうでしょう。
そんなときは、家族や専門家に聞くことも大事です。
着付け師や担当者はさまざまなタイプを知っているため、良いアドバイスをくれるでしょう。
パーソナルカラーであなたに似合う振袖の色を選ぼう
パーソナルカラーとはその人の生まれ持った肌、瞳、爪、髪などの色と雰囲気が調和して、その人に似合う色のことです。
スプリングタイプ、サマータイプ、オータムタイプ、ウィンタータイプの4つに大別でき、それぞれにパーソナルカラー(似合う色)があります。
ここでは、それぞれのタイプの特徴とパーソナルカラーについて確認していきましょう。
スプリングタイプの特徴としては、「瞳が明るい印象がある」、「すっぴんのときに黒い服を着ると服の色が浮く」、「透明感ある明るい色の服を着ると若々しい印象になる」などが挙げられます。
そのため、スプリングタイプの方はブライトトーンでクリアな色が似合うでしょう。
また、パステルカラーのような淡い色の振袖も明るくかわいく着こなせますよ。
暗い色の振袖を着ると顔がくすんでしまうため、暗い色を組み込みたい方は顔回りを避けて袖や小物に使用することをおすすめします。
サマータイプの特徴としては、「地毛がソフトな黒髪」、「あいまいな色の服を着ると上品に見える」、「口紅はオレンジがかったピンクよりパステルピンクが似合う」などが挙げられます。
サマータイプの方はブルーベースの肌色をしているため、爽やかで涼しげな色がよく似合うでしょう。
そのため、青みがかった色の振袖がおすすめです。
鮮やかな色や極端に淡い色の振袖を着てしまうと肌がくすんで見えてしまうことがあるため、避けた方が良いでしょう。
オータムタイプの特徴としては、「緑みを感じる黒や深い暗めのブラウンの瞳をしている」、「すっぴんでも黒い服が似合う」、「深みのある色の服を着ると上品な印象になる」などが挙げられます。
オータムタイプの方は、濃い色や深みのあるアースカラーが特に似合います。
青みが強い色や明瞭で鮮明な色は肌の色をくすませてしまうため、顔回りに持ってくるのは避けた方が良いかもしれません。
ウィンタータイプの特徴としては、「青みや黒みがあるブラウンの瞳」、「深いダークブラウンの地毛」、「口紅は赤いものより青みのある方が似合う」、「淡いあいまいな色よりもビビッドな色が似合う」などが挙げられます。
ウィンタータイプの方はシャープな大人っぽい印象を持つ方が多く、ビビッドな色が似合います。
また、ウィンタータイプの方が黒を身に付けると、メリハリがつき華やかに見えますよ。
4タイプの中で唯一黒が似合うため、黒を着ていけば会場で目立てること間違いなしです。
ここまでで簡単に4タイプに分けられること、それぞれに似合う色があることを確認しました。
自分がどのタイプに該当するのか、これを機にチェックしてみてください。
自分に似合う最高の振袖を選ぶための一歩になるでしょう。
身長や体型で似合う色は変わる
振袖選びの4つのポイントで既に身長や体型で似合う色や柄が変わることを述べましたが、もう少し具体的に見ていきたいと思います。
まずは身長についてです。
背が高い方は振袖が見える総面積が大きくなるため、大きな柄の振袖を選ぶと目を惹けるでしょう。
全体に柄のある総柄も着こなせるのも、背が高い人の特権です。
小柄な方は細かく繊細な柄がおすすめですが、地色で雰囲気を調整することで大きな柄も着こなせるでしょう。
次に体格についてです。
体格を細く見せたい方は、濃い目の色や全体的にすっきりとしたデザインを選ぶことで細く見せられます。
縦縞や斜め柄は細く見える効果があるのでおすすめです。
また、和装に合う体型は寸胴と言われるため、細身の方は膨脹色やボリューム感のある柄を選ぶと良いでしょう。
まとめ
今回は、身長や体格、その人の生まれ持ったカラーによって似合う振袖の色や柄が異なることを確認しました。
単に自分の好みやお気に入りで振袖を決めるのではなく、自分に似合ったものを選ぶことでよりかわいく素敵な晴れ姿になれるでしょう。
この記事が皆様の振袖選びの参考になれば幸いです。