七五三は地域によって風習が違います!ご自身の地域の風習を確認しましょう

七五三は地域によって風習が違います!ご自身の地域の風習を確認しましょう

七五三の風習は地域によって異なることをご存知でしょうか。
今は、七五三の予定がなくても、今後いざ行うときには、引っ越ししている可能性も考えられます。
いざという時に、迷わないためにも、地域によって異なる風習を知っていただきたいです。
そこで、今回は七五三の風習の違いについて紹介します。

地域ごとで違う七五三の風習について説明!

七五三は昔からある伝統的な行事ですから、地域ごとで異なった風習も存在してきます。
地域ごとの特徴を知ることで、異なる風習に戸惑わないでしょう。
ここでは、その違いについて3つを詳しく説明します。

七五三を祝うタイミングの違い

七五三では基本的に、毎年11月15日に、3歳・5歳・7歳の子供たちを対象にお祝いが行われますが、このタイミングも地域によって異なります。

北海道は他の地域よりも厳しい寒さが特徴的です。
他の地域よりも冬の到来が早く、冬になると大雪になる可能性も考えられるため、七五三の儀式を1ヶ月早い10月に行うのが主流です。

初穂料の包み方や渡し方の違い

初穂料とは、七五三で神社やお寺に行く際に、お寺や神社に謝礼として渡すお金のことを指します。
初穂料を包む際には、ご祝儀袋を使用することがマナーです。
ただし、このご祝儀袋についても地域によって違いがあります。

七五三のご祝儀は花結びになっているものを選ぶのが一般的です。
ただし、関西では、あわじ結びのものを使用するのが主流となっています。

花結びのご祝儀袋は、七五三だけに関わらず一般的なお祝いごとに使えるものです。
ただし、七五三では、あわじ結びのご祝儀のみを使用する地域もあります。
その地域に沿ったご祝儀袋を準備できるように、確認しておくと良いでしょう。

七五三に対する思い入れの違い

七五三に対する思い入れも関東地方と関西地方では地域差があります。

関東地方では、七五三を盛大にお祝いするのが特徴的です。
七五三を祝うために、盛大な食事会を開くほどで、関東地方では発祥の地ということもあり、思い入れがあります。

対して、関西地方では、逆に七五三のお祝いを早く、簡単に済まそうとする傾向があります。
意外にも、お祝い事が特に好きそうなイメージがある関西地方の方が、七五三に関しては関心度が低い傾向にあることがわかります。

新潟県の七ツ詣りについて紹介!

新潟県には由緒正しき神社には、その神社にしかない、特徴的な風習があります。
ここでは、そんな新潟の松苧(まつお)神社の風習について紹介します。

新潟県十日町市にある国重要文化財である「松苧(まつお)神社」は、平安時代の初めに征夷大将軍の坂上田村麿が創建したと言われます。

その春の祭礼として盛大に振る舞うのが、数え年が7歳になった男の子が山頂にある神社への初登山に挑む「七ツ詣り」です。

初登山の舞台になる山は、標高360メートルで、子供にとっては非常に険しい道のりです。
頑張って登頂に成功し、参拝を済ませると、家族や親戚などと祝会を開きます。
険しい道のりですが、そのような苦労を乗り越えた先で家族で食べるお弁当は別格でしょう。

また、露店も非常に多く出ていて、子供にとっては嬉しいですね。


七五三の最近の様子について紹介!

昔から、子供の成長を願って感謝し、お祝いとして、紐落としをする文化の山陰でも、近年では七五三との違いを理解している方は少ないです。
さらに、数え年と満年齢の混同や、意味を履き違えている方が多くなっています。
近年では、転勤で地方に来られる方や、逆に地方から都会などの遠方に嫁がれる方も少なくないので、文化の違いに戸惑われるという方も多くいらっしゃいます。

衣装についても、3歳は被布を着るという考え方の、3歳という部分だけが強調され、紐落としも満年齢で3歳だと父母が簡易的に決めるケースが増えています。
そのため、振袖姿を見たかった祖父母が非常に残念がることもあります。

女の子は7歳で振袖を着用するため、3歳の時は振袖でなくても問題ありませんが、紐落としは4歳だけしかないので、注意が必要です。
後悔のないように、子供の晴れ姿をきちんと見れるように、考えなければなりません。

七五三の方針が固まれば、両家の祖父母に伝えておき、全員が気持ちよくお祝いできるように、揉め事を起こさないようにしましょう。

共働きの家庭も急激に増えたこともあり、準備や内祝いなどと大変でしょう。
お参りの時期は年齢に縛られることなく、子供の体調や成長度合い、家族の都合などを考慮して決めるのも良いでしょう。
いつにされても間違いなどないため、気持ちよくお祝いできる日を選びましょう。

まとめ

今回は、七五三の風習の違いについて紹介しました。
長い歴史がある七五三だからこそ、地域によって伝えられてきた風習は異なります。
地域によっての違いを理解することで、ご自身の地域にとって最適な七五三の風習でお祝いできるでしょう。
ぜひ、今回の記事を参考に素敵な七五三にしてくださいね。