3歳のお子様が七五三をする際に着物が長いときの対処法を解説します!

七五三豆知識コラム

七五三で、3歳のお子様が着物を購入したり、レンタルしたりする際、着物が長い状態では当日を迎えられない上、着物に慣れていなければ、どのように直せば良いかわからないですよね。
晴れ舞台であれば、お子様にぴったりな着物を用意してあげたいものです。

そこで今回は、3歳のお子様の七五三をする際に着物が長いときの対処法を解説します!

七五三の着物には採寸が必要?

七五三の着物は必ず採寸するべきでしょう。
着物を採寸することによって、お子様の体格に合わせたサイズの着物を選べます。

体格に合わせた着物を選ぶことによって、快適な着心地にすることができ、また、着物の美しさを引き出せるため、体格に合う着物を選ぶべきでしょう。

現在、七五三の着物はレンタルを選ぶ方が増えており、着物に詳しくない現代の人でもわかりやすいように、3歳、5歳、7歳のお子様の標準身長と目安サイズが表記されております。
後に詳しく説明するのですが、着物は「肩上げ」と「腰上げ」をすることで細かなサイズ調整ができます。

しかし、レンタルショップによってサイズ感が違っていたり、肩上げや腰上げがされてなかったりします。

お子様によって微妙な調整が必要になるため、お子様の採寸が必要になります。

肩上げと腰上げについて解説!

肩上げとは、お子様の着物の裄丈を調節するために縫ったタックのことであり、お子様の成長を願うものです。
裄丈を調節できることで、お子様の成長と共に、同じ着物を長く着られるようにという意味が込められています。

肩上げをしないのは、子供が成長する余地が無いことを意味するので縁起が悪いとされています。
浴衣や室内で使う普段着でしたら肩上げは不要ですが、正装である七五三の晴れ着は肩上げをするのが良いです。

腰上げとは、着物の丈を調節するための縫い上げのことであり、こちらは願掛けのためでなく、着崩れしないための実用的なものです。
大人が着丈を調節するためには、腰紐で「おはしょり」をとりますが、子供の場合は活発な動きで着崩れしないように縫い上げてしまいます。

しかし、着物をレンタルする場合はお子様によってサイズが違うので、縫う工程と解く工程の繰り返しや、寸法が違った時のやり直しによる着物の劣化や時間の浪費を防ぐため、腰紐でおはしょりをとるのが主流になっています。

腰上げするメリットとデメリットを解説します!

先程、腰上げについて詳しく紹介した際に、腰上げをする選択肢と腰紐でおはしょりをとる選択肢がありましたね。
ここでは、腰上げについてのメリットとデメリットを紹介するので、お子様の成長度合いや性格にあわせてご判断ください。

腰上げする場合

腰上げする場合のメリットとして、以下の5つが挙げられます。

・締め付ける腰紐の数が減り、きつい着付けになりづらい。
・着付けが簡単であり、着付けにかかる時間が短くなるのでお子様の負担が減る。
・お子様の着物着用中の過ごしやすさが向上する。
・着崩れしにくく、裾が落ちにくい。
・仮に着崩れを起こしても簡単に直しやすい。

また、以下3つのデメリットが挙げられます。

・腰上げに、手間と費用をかける必要がある。
・成人式の振袖姿のような、すっきりした見た目になりにくい。
・ご自分で腰上げをされた場合、柄が隠れる時もあり、調節が難しい。

腰上げしない場合

一方、腰上げしない場合、おはしょりをとることで調整できます。
腰上げしない場合、メリットとして以下の2つが挙げられます。

・身長や体型にあわせてきれいに着付けができる。
・腰上げにかかる手間と費用の負担が減る。

腰上げしない場合のデメリットは3つあります。

・お子様の体格に対して大きい着物である場合、着付け時間が長めになり、負担が増す。
・着崩れしやすいため、それを防ぐきつめな着付けが必要なことがある。
・着付けがきつく長時間着用となる際は、お子様の負担が増す。

腰上げする場合はお子様の負担軽減、腰上げしない場合は費用の負担軽減、見栄え重視などの良い点が挙げられます。

もちろん、どちらの選択肢を取るにしても、着物の長さを好みの丈に調整できるため、必ず腰上げをする必要性はないですが、お子様の性格や行動、負担の他、見栄えや費用など、判断の基準を明確にして調節方法を決めるのが良いでしょう。

また、腰上げの選択肢を取らない場合、お子様用サスペンダーを使うのをおすすめします。

7歳の振袖姿の場合、使う方は少ないですが、3歳の被布姿、5歳の袴姿であれば被布や羽織を上から着るため、サスペンダーは外から見えづらいです。
レンタル品の着物であれば、付属していることもあるため、あくまで、補助的なものとして活用してください。

まとめ

今回は、七五三で3歳のお子様を祝う際、着物が長いときの対処法を紹介しました。
現代の洋服に慣れた私達だけでは、和装である着物について詳しくないので、調整の仕方もわからないですよね。

今回紹介した方法を取る際、メリットとデメリットや、お子様のご負担をよく吟味した上で、対処法を決めるのをおすすめします。
また、何か不明な点がある場合、気軽にご相談ください。